【犬の熱中症対策】症状や処置も覚えて愛犬の命を守れ!
2017/05/23
犬にも熱中症があるのは知っていますか?
知らない飼い主さんも少なからずいると聞いて驚いています。
しかし犬の熱中症について何も知らないというのはかなり危険な状態です。
愛犬が危険にさらされています!
という事で今回は犬を飼っている人の為に、
【犬の熱中症】についてまとめていきます。
今回の内容は以下の通りです。
犬も熱中症になると知っていた人知らなかった人、両者にとってとても重要な内容になっています。
知らないと愛犬の命が危険です!
では、いってみましょう。
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犬の熱中症とは?
そもそも犬が熱中症になるという事を、あなたはご存知でしたか?
僕自身、犬を飼うようになって初めて知りました。
そして犬の熱中症と言うものの危険性を知り、最悪の場合は大切な愛犬の命を奪ってしまうという事実に恐怖を覚えました。
僕も飼うようになるまで知らなかったように、犬が熱中症になるという事を知らない飼い主さんも結構おられるのも事実。
なので「犬も熱中症になる」という事を、
まずはしっかりと理解してもらいたいです。
では一体どんな時に犬は熱中症になるのか、
まずはそこからお話していきます。
どんな時に犬は熱中症になるの?
犬は人間とは違い、発汗による体温調整を上手くできません。
そもそも犬の汗腺(汗を出す場所)は肉球にしか存在しないので当たり前ですよね。
よく勘違いされがちですが、汗をかかない犬にとって夏の扇風機は涼しいものでは無いので注意が必要です。
では、犬が熱中症になる状況を見ていきましょう。
屋外での飼育
屋外で飼われている犬の場合…。
- 気温が高い場所
- 地面からの照り返しがある場所
- 直射日光が当たる場所
- 日影が無い場所
この様な場所はかなり危険で、犬が熱中症になる可能性がかなり高いので注意が必要です。
蒸し暑い時間帯の散歩
基本的には夏が一番危険ですが夏以外でも、
蒸し暑い時間や気温が高い時間の散歩は要注意です。
人間が感じる暑さと犬の感じる暑さはそもそも違います。
何故かわかりますか?
そもそも犬は人間より低い位置、つまりは地面に近い位置を歩きますよね。
なので人間より地面からの熱を受けやすく、
またコンクリートなどからの照り返しもモロに受けている状態です。
散歩に行く前に地面に手を当て、
温度を確認するようにしましょう。
蒸し暑い室内での留守番
クーラーなどを使用せず、蒸し暑い室内での長時間の留守番でも、犬が熱中症になる危険性が高いです。
犬が熱中症になる危険性がある状態は、
「気温:22度以上・湿度60%以上」と言われています。
基本的に夏場のクーラーの使用は必須です。
またケージ内で留守番させる際は、
ケージに直射日光が当たらない様に注意してあげましょう。
クーラーを使用していてもケージに直射日光が当たってしまうと、どうしても気温が上がってしまうので危険です。
車内放置
これはもはや言うまでも無いですよね?
季節に関係なく天気が良いと少しの時間で、
車内温度が高くなるのは車を運転する飼い主さんだったら分かると思います。
そんな状態の車内に愛犬を放置するなんて、
とてもじゃないですが出来ませんよね?
犬の熱中症の症状を知ろう!
犬の熱中症は症状が進行すると、命にも関わるとても怖い病気です。
愛犬の異常にいかに早く気付けるかが重要なポイントになってきますので、まずは犬の熱中症の初期症状について覚えておきましょう。
- 元気がない
- ぐったりしている
- 呼吸が荒く、息苦しそう
- 体温が高い(40℃以上)
- よだれが大量に出る
- 食欲不振
熱中症の初期段階では、上記のような症状がみられます。
初期症状で気付き処置を行なえば十分に助けられるので、少しでも異常を感じたら動物病院へ急ぎましょう!
しかし、この初期症状を見逃し更に熱中病が進行してしまったら、次のような症状が見られます。
- 筋肉の震え(けいれん)
- 下痢
- 嘔吐
- 意識消失(失神)
この様な症状が見られた場合は緊急を要するので、応急処置を行なって早急に動物病院へ行きましょう。
また熱中症が進行すると、腎臓やそれ以外の臓器にも機能の低下がみられるようになります。
腎臓に重大な障害が起こっている場合は、下記のような症状が見られます。
この様な症状が見られる場合、かなりの重症で死亡率が高くなっている状態です。
- 尿が出ない
- 吐血
- 血便、血尿
ここまで症状が進行してしまっていると、命の危険がかなり高まっている状態です。
いざと言う時の為にも、熱中症の応急処置について覚えておきましょう!
犬が熱中症?いざと言う時の応急処置
ここまで犬の熱中症の症状についてまとめてきましたが、ここからはいざと言う時の為の応急処置についてまとめていきます。
熱中症は早い段階で発見出来れば十分に愛犬を助けてあげられますが、症状が進行していくととても危険な病気です。
危険を少しでも軽減する為に、いざと言う時の知識を学んでいきましょう。
まずは体を冷やす
体を冷やさないまま病院へ向かうのは、
症状を悪化させる危険性があるので、慌てる気持ちはわかりますが、まずは体を冷やして体温を下げます。
体温を下げる手順としては…。
- 意識がある場合は水分補給
- 体全体に冷水をかける
- 氷や保冷材で冷やす(頭、頸部、わきの下、内股の付け根)
この際に体温を下げすぎてもダメなので、
体温はこまめに測定していきましょう。
動物病院に急いで向かう
体を冷やして体温を下げたら急いで動物病院へ向かいましょう。
体温が下がり症状が落ち着いたとしても、
内臓にダメージを受けている可能性があるので、動物病院へは必ず行きましょう。
また動物病院へ向かう前に事前に連絡しておけば、受け入れ態勢を整えておいてもらえるので、診察や処置がスムーズに行えます。
ここまでは犬の熱中症、その原因や症状、
もしもの時の応急処置についてまとめてきました。
しかし、しっかりと対策を行なっていれば、
犬が熱中症になる可能性を低くする事が出来ます。
もちろんいざと言う時の知識は必要ですが、
愛犬を守る為にも事後対応だけではなく、予防対策の知識を知っている事も重要ですよね?
ここからは犬が熱中症にならない為の対策についてまとめていきます。
犬の熱中症は予防対策が大事!
そもそも愛犬が熱中症にならないのが一番ですよね?
という事で、ここでは犬の熱中症予防対策についてまとめていきます。
屋外での飼育
ハウスに直射日光が当たらない工夫と、
日陰で過ごせるように設置場所は考えてあげましょう。
この時、影の場所は時間の経過(太陽の移動)とともに変化する事をお忘れなく!
また水分補給が常時出来るようにしてあげましょう。
ただ個人的には夏などの季節は、室内飼育に変更してあげてほしいと思います。
散歩の時間帯
基本的には日中の散歩は控え、地面が暑く無い時間帯(早朝や夜)に散歩するようにしてあげるのが良いですね。
そして散歩中もこまめに水分補給を心がけましょう。
また散歩の時間を普段より短めにし、
涼しい室内で遊ばせるのも愛犬を守る為に有効な手段だと思いますね。
室内の温度と湿度
室内ではクーラーを使用し、犬にとっての最適な温度と湿度を保つようにしましょう。
ここで言う最適な温度と湿度は、
犬が熱中症になる可能性が低い状態の事で、
目安は「気温:21℃以下・湿度59%以下」
直射日光が当たらない様にケージの置き場所には注意し、カーテンを閉めるか窓際は避けるか考えましょう。
水分補給はとても大事なので、いつでも新鮮な水を飲める様にする事も忘れずに!
またクーラーだけに頼ると停電などのアクシデントの際に、室内の温度や湿度が急上昇する恐れがあります。
アクシデントが発生しても大丈夫なように、
愛犬だけで留守番をしている場合は、ケージの周りに凍らせたペットボトルなど設置しておく事も効果的です。
車での移動
クーラーを入れていても後部座席など、温度が下がり切らない場所がありますよね?
そのような場所に長時間いるのも、犬にとっては危険なので注意してあげてください。
水分もしっかりと補給出来るように準備していきましょう。
また車内に短時間とはいえ、愛犬だけ放置して行く事が無い様にして下さい!
熱中症になりやすい犬種
色んな種類が存在する犬ですが、その中でも「熱中症になりやすい犬」が存在します。
あなたの飼っている犬はそもそも熱中症になりやすいのか、まずはそれを確認しておきましょう。
- 大型犬
- 肥満、肥満気味の犬
- 北国原産の犬
- 鼻の低い犬種(短頭種)
- 呼吸器、心臓疾患を持つ犬
- 子犬、老犬
と、このような感じですね。
大型犬や太っている犬はどうしても体温が上がりやすいですし、北国原産の犬はそもそも暑いのが苦手で有名です。
鼻の低い犬種に関しては、息の通り道が小さく体温調整が苦手。
子犬や老犬、疾患を持っている犬はどうしても抵抗力が弱いので、熱中症になりやすいと言われています。
あなたが飼われている犬はどうでしょう?
もし熱中症になりやすい犬を飼われているのであれば、その子にあった対策を取ってあげるようにしてください。
最後に
いかがでしたか?
今回は【犬の熱中症】についてまとめてきましたが、最後にもう一度おさらいとしてまとめておきます。
犬の熱中症は症状が進行していくと、
命の危険があるのでしっかりと予防対策する必要があります。
基本的に最適な温度と湿度(気温:21℃以下・湿度59%以下)を保つようにしてあげ、
水分補給を怠らない様にする必要がありましたね。
また熱中症になったら急いで体温を下げてあげ、動物病院へ急いで連れて行って下さい!
犬の熱中症は早い段階で発見処置する事で、
十分に助けてあげる事が出来ます。
飼い主さんは愛犬の異常に気付けるよう、
日頃から観察を行ない、熱中症についての知識も覚えていきましょう。
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